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こちらのほうへ移行しました。……なんだか多機能すぎて、使いづらかったんですよね、忍者ツールズのブログが。スキル低いかなぁ……orz
さて、タイトルの前に黒井先生が出てきました。
えー、個人的に先生は大好きなんですが、あの中途半端なテンションと、それに対する「だめだこりゃ……」
を聞いて、ちょっと危機感を覚えましたね。
それからかがみの、「日本語でしゃべってくれない?」、「まあ、わかってたけどね」
というのが、どうも変に感じられたんですよ。
つまり、テンポの悪さの話です。四話までは、絵と音で同時にツッコミが入る、というものだったのですが、五話からは絵→音とワンテンポずれていて、それが今までの感覚からすると、違和感を覚えたんですね。ところで。
ばるさみこすー
が、個人的にはヒットだったわけですが、それ以外は特に見るべきもののない回でした。ので、ここで後に繋がるかもしれない、パロネタの分析を行っていきましょう。
さて。経験者と非経験者の間で、ものすごく温度差の生じるネトゲという小道具を、ここまで大々的に使ってきた理由はなんでしょうか?
こなたのオタっぷりを表現するためかな、と最初は考えていたのですが、ちょっと違うかな、と。
……自分は、「視聴者」というキャラを作中に登場させるため。だと考えていたりします。
つまりどういうことかといいますと、こなたやかがみといった、ツッコミ所満載のキャラに対して、どういうリアクションをとるのも自由。そのリアクションによって、視聴者を作中に取り込むと言った感じでしょうか。
言い換えると、「自分がもしこの作品の世界にいたら~」という妄想を、作品側から認めているので、見ている自分がキャラとなり、あたかもアニメ世界の中の住人になってこなた達と過ごしている……という想像まで、作品が自由に認めているのではないでしょうか? まあ、自分にはそこまでの想像力はなかったりするんですけどね(笑)
まあでも、視聴者側のツッコミを待つために、タイミングをずらしたのだとしたらそれは致命的なミスだとは思うんですけどね。(六話で修正されているあたり、謎。演出の問題か?)
第六話 夏の定番
非日常へのいざないは、イニシャルDのパロディから始まります。
(これまでには、キャラがパロディネタをすることはあっても、世界自体がパロディになるといったことはなかったんですよね。というわけで、これは非日常への合図かなぁ、と勝手に思っていたりします。)
さて、ところでタイトル「夏の定番」は、誰にとっての夏の定番か? という事に関して。
六話でこなたは「コミケ!」と即答していますので、こなたではないですよね。みゆきは海外旅行だし……
というわけで、多分、かがみにとっての「夏の定番」だったのでしょう。
(つかさは……どうなんでしょうね? ただ、行動から察するに定番というわけでもなさそうな。)
というわけで、非日常を楽しんでいる5人と、定番としてしか楽しめないかがみ。
この間に出来た温度差というのは、結構大きかった気がします。
海の家の、お世辞にもおいしいとはいえない食事を楽しむこなた達と、そこに水を差すかがみ。
ここら辺、かがみの性格がでましたね。
この感想の、その1で、「小説などの作品内でのものごとの距離は現実のそれとは違う、というか、そのために作品が作られてる」と書いたわけですが、これまで日常空間だけでやってきたこの作品が、非日常空間を取り入れたとしたらどうなるか……つまり、作品内でもう一度、ものごとの距離が変わるわけです。
その距離の差についていけず、「そんなにおいしいか?」と言って、(作品内での)現実に引き戻したかがみ。
……ここから先は妄想ですが。かがみって、臆病なんですよ、きっと。
自分の知らないことに対しての警戒心が強くて、だから好奇心もあんまり無い。
こなたがアニメや漫画やエ○ゲなどを通じて、非日常を味わっている理由はきっと、それを現実に期待しているからなのでしょうが、かがみは逆で、ラノベやゲームで、完結している。現実と非日常を割り切っている、と言ったところでしょう。
こなたとかがみの仲がいいのも、非日常の代名詞と言えないことも無いこなたに対して、日常というものに縛られたかがみが、一種の眩しさを感じているからなのかもしれませんね。
そしてみゆきもつかさも今回、非日常を満喫してましたねー。
解説がいつもの2,3倍あって、中々聞き応えがあって楽しかったですよ。
つかさは、こなたに対する反応役として今回、いなければならない存在になっていましたね。
その中で、最後のシーンだけは一人でしたが……あれは何かのメッセージ? でもないかな?
それから、最初の頃はみゆきの性格が全然分からなかったんですが、ここらになって分かり始めてきましたね。
まあ、これは後の機会にでも。先は長いですし、末永く記事を書くためにも……
いやー、中々面白かった!
そういうわけで、そろそろまとめの感想を書こうかな、と思います。
第一話 つっぱしる女
斬新なOPで始まり、本編はずーっと食べ物の話をし、予想外のEDで終わる。
えー、一行で説明するとこうなるのですが、ここにはやっぱり何らかの意図があるのではないでしょうか?
まず、視聴者が見に来ているのは基本的に本編であって、OPやEDではない。つまり、らきすた、という作品の本編はこういうものですよ、と視聴者に知らせるためのものだったのではないでしょうか?
中身のない……といってしまえばそれまでですが、でも、どんなアニメであれ、小説であれ実際に中身のある内容なんて無いんですよね。どんな内容のものであれ、それは作り物であり、現実とは少し違うもの(ノンフィクションは除く)。このあたりはまた今度じっくり書きたいと思いますが、そもそもこういう作り物は、作中に限り現実での距離感を自由自在に操ることが出来るんですね。
夢とかそういう類のものが、手の届く範囲にある。そして、嫌いなものは自分の遥か彼方にある。そういう距離感、というものを作り手が自由に決められるわけです。
さて、らきすたの話に戻るとしましょう。
ここではまず、日常空間、というものが濃く・綿密に描かれています。まあ、こなたというちょっとした変わり者を中心に置いて廻っているのですが、これが中々面白い。
チョココロネの話だけで盛り上がり、何度もループする話。これ、もちろんテンポ、再登場の仕方も良かったわけですが、何よりもまず、この小道具はらきすたというアニメのテーマという点で非常に象徴的な働きをしていると思います。
多分こなたは、かがみ・つかさ・みゆきがチョココロネのことをどう思ってようが、それはきっとどうだっていいんですよ。
そのことを聞くことによって、少しでも相手のことを知ろうとしていたんですよ。それから、自分のことを相手に知ってもらおうとしていたんじゃないでしょうか。
たとえば、4話のケーキの場面。
「かがみんの魅力にまた一つ気づいただけだぞー」という台詞がありますよね?
あれも、やはりこなたがかがみの素行をしっかりと観察していたからこそ出た言葉だと思います。
ていうか、自分のケーキも食べずにじっと見てましたが(笑)
他にも、色々な話で盛り上がりますよね。
それもやはり、「相手のことを知りたい、自分のことを知ってもらいたい」というこなたの欲求が生んだ、雑談だったのでしょう。
第二話 努力と結果
さて、それに反してこの回は、人物の紹介的な展開が目立ちました。
テスト・ゲーセン・その他……全ての場所で、キャラが視聴者の側に公開されています。一話は、内輪で盛り上がっているなー、というのを外から眺める感じだったのが、二話になって一気に近くなります。
ああ、このキャラはこんな性格で、こんな行動をするんだ。というのが非常に分かりやすくなっていました。
それから、予想外の反応を期待してそれぞれが行動していた一話に比べ、二話は結構、ボケる側の予想通りにツッコミが入る、というパターンが多かったです。知っていることをわざわざ確認している、と感じました。(みゆきは天然なのですが、それに関してはまた後で)
さて、1,2話と、キャラにこれだけ違う行動をさせた理由はなんでしょうか。
まあ、自分が勝手に違うと思い込んでいるだけかもしれませんが……多分、視聴者との距離を縮めるためなのでしょうね。ここまで、視聴者との距離感、というものが意識されたアニメというのも珍しいですし、毎回その距離が微妙に変わってくる。
ずっと同じ距離で物語を続けるのではなく、視聴者に否が応でも距離を意識させるつくりをとっている
──もうすでに、言いたいことはわかっているかもしれませんが、つまり、現実と距離感が完全に違う世界で、現実と物語との距離を提示しているわけです。それによって、物語中での行動が生み出す距離が、現実とアニメ世界の距離をものさしにして測れる、ということです。
仮に現実と物語世界との距離を絶対的なものとするなら、一話では遥か遠くに物語の世界があって、その世界の中ではものすごく親密な、友情をはぐくむ時間が流れている。対して二話では、近くの方に物語があり、その中でも、見た目には同じように親密な時間が流れている。
……となると、一話で遠くに見えたその距離を、二話と同じだけに縮小してみると、一話の展開(つまり、他人のことを知りたいということ)が、らきすたという作品の本質に最も近いのでは? とも考えられるわけです。
まあ、仮に、と置いての話なのですが。(この仮定が間違っている可能性も存分にありえますし……)
第三話 いろいろな人たち
ここらで、キャラのバランスが良くなってきました。
双子では疑問をかがみたちにぶつけるたり、つかさにジューンブライドの意味を聞いたりして、こなたの好奇心が全開だったこと。
また、ハガキの件ではこなた→つかさへの解説、そして最後のこなたのオタトーク等等の、こなたの自己顕示も多々あったこと。
それからやはり、こなたとかがみの雑談ですよね。
この三つ。知りたい、知ってもらいたい、そしてその二つをあわせたもの。
これらがバランス良く混ざり合ったこの回こそ、らき☆すた最高傑作(暫定)だと勝手に認定しているわけですが、それはさておき。
この回では、「みゆき」がキャラとしてだけではなく、小道具としても存在していたりします。最後のあたりでこなた達がみゆきについての品評会を行っていますが、「みゆき」という存在を通して雑談することにより、こなた・かがみ・つかさら互いの認識が深まると思うんですよね。
それかららっきーちゃんねるでも同じように、「みゆき」について語り合ってます。これも同じように、あきら様と白石が雑談しているということは、この二人も距離を縮め合おうという気持ちはあるみたいですね(笑)
さて、らっきーちゃんねるについてですが。この二人の距離って、こなたの友人たちとの距離とは比べ物にならないほど遠いんですよね。でも、その溝を埋めるのが言葉であり、好奇心であり、顕示欲だと思うんですよ(もちろん、度を過ぎると嫌われますが)。
言葉と心が、どれほどの力を持っているのか……については、ラッキーチャンネル内で提示されるのでは、と思っています。簡単に言うと、あきら様と白石が、それなりに親密になってくれるんじゃないのかなー、と。
第4話 やる気の問題
そうそう、夏の定番は? と聞かれて、こなたは「コミケ!」と声高に宣言していますよね。ところが「夏の定番」と銘打たれた第六回では、海へ行っていた。つまり、少なくともこなたにとっての定番ではなかった、ということでしょう。
この回は、三話とそれほど変わらず。
まあネタが変わっただけで、行動は何も変わってませんよね。
……疲れてきたので、次回に続けます
自分としては、予想通りの結果になりました。
カカ擁するミランとジェラード擁するリバプール。
この2チームの決勝だったわけですが、やはり鍵となるのはこの二人。
もちろん、両チーム試合前からきっちりと作戦を立てて、相手の選手に仕事をさせないようにしてきます。
そして、この試合の前段階でこの試合の結果は決まっていました。
リバプールは致命的なミスを犯し、ミランはいつも通りのサッカーを展開した。
この差が、(ゴールの形自体は特殊でしたが)そのまま結果になったのだと思います。
さて、ではなぜそうなったのかについての分析をしてみます。
まず、ミラン側。
インザーギ
カカ
セードルフ アンブロ ピルロ ガットウーゾ
と、こういう配置でした。
ここから読み取れる意図は
1.右サイドのカカの守備負担を、ガットゥーゾに振り分けることでカカを活かす
2.セードルフが飛び出すことによって、3topのような形にする
3.フラットにすることで、どの選手もジェラードを警戒することができる
対して、リバプール
カイト
ゼンデン ジェラード ペナント
マスチェラーノ シャビアロンソ
中盤に5人を集めた4-5-1。
この狙いは、
1.中盤を狭め、一人多い人数でプレスすることでミランの中盤を自由にさせない
2.それにより、カカを消す
多分、こんな狙いだったんだろうと思います。
さて、前半は完全にリバプールのペース。
ミランの中盤の選手がボールを持つたびに、3,4人で一気にプレスをかけ、奪いにいきます。そしてパスを出されると、すぐさまその選手にも数人が寄ってきて……という、ある意味理想的な守備が出来てはいました。
実際、カカにはほとんど何もさせなかったわけですし、常にリバプールが攻めているかのように感じられました。
が、結局そのまま、前半では一点も入れられずに、逆にインザーギの幸運(?)なゴールでミランが先制。
あれはリバプール側としても予想外だったでしょうが、むしろ、だからこそ作戦の変更が必要でした。
攻めているように見えるのに、ゴールにならない。
これはもちろん運の問題もありますが、作戦の失敗、という可能性も十分にありえます。リバプールの監督は、どこを変えればいいのか分からなかった、とコメントしているようですが、あえて作戦に問題があるとして考えてみましょう。
まず、ボールを持った選手にプレスに行くということは、自分が今までにいたスペースが開く、ということです。前半のリバプールのような、<strong>全方向から囲い込むプレス</strong>が出来ていれば、守備的な心配はいりません。スペースが空いても、パスが出せないわけですから。
問題は攻撃です。前線の選手(カイト、ジェラード)が守備に参加すると、ボールを奪った後に困るんですよね。奪ってすぐにパスを出そうにも、元々のポジションにいないからパスが出せない。結果、攻撃が停滞してしまうわけです。
そうなると、中盤でどれだけボールを奪えても、攻撃には結びつかない……つまり、点数が入らないのも当然と言えば当然か、ということです。
もちろん、ジェラードやリーセの弾丸ミドルなどが決まれば流れはリバプールに傾いていたのでしょうが……
そして後半、疲れたリバプールは、前半の鬼プレスがうそだったかのようにパフォーマンスを落として、インザーギに2点目を入れられ、カイトが1点を返すもそこで試合終了。
前半、あまり効果的とはいえない走りを繰り返ししたので、後半の失速も仕方なかったのかもしれません。でも、キューエル、クラウチが入ってからは動かずともまともな攻撃が出来ていたので、やはり作戦ミスだったのでは……。
結論:強力な中盤に対抗することを考えると、それを大幅に上回るには相当の犠牲が必要。とすれば、ある程度は自由にさせて、要所要所での守備をきっちりとこなし、攻撃時の切り替えをしっかりとすることのほうが重要。
P.S ジェラードのトップ下、動き悪いですよね…….作戦以前に、それが問題だったのかもしれません