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小説・アニメ・映画の感想もろもろを書き綴ってゆきます。
 
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 アニメとは何であるか。  それに真正面から向き合い、答えを出した……そんなスタッフ達が作った作品なんでしょうね。  アニメとしての質が、他の沢山の作品と一線を画しています。  オリジナルなのにも関わらず平凡すぎる設定で、何を作りたかったのか? *現時点で、すまいらーの07年2期ベストアニメ

 まずあれですね、キャラが動くこと動くこと。  静止画としても十分にいいのですが、動き出すと躍動感が溢れてますね。活き活きとてていて、あたかも本当に生きているかのような動きですよね。  特に剣術のシーンは、(後で書きますが)演出面での点から考えても、作品全体の質を上げる動きでした。何度でも見直したくなるくらい、魂が入っている……気がします。  そしてあれですね、キャラが可愛い。  一枚絵としての可愛さと、それを崩さずに……むしろ、さらに魅力的なものにする動画のレベルの高さに脱帽ですよ。特に瑛花が「ひとりになりたいの。」といった後、空を飛んでゆく戦闘機を見上げたときの表情と目。これは反則ですよ、可愛すぎます。  後可憐の、決して表情がころころ変わるわけでもないのに、十分にかわいらしさを表現できてるところとかすごいですよね。ここでも思ったのが、目の使い方が上手いです。コペンハーゲン解釈(デンマーク?)とかいうものを見せられたときに、少し遠目のカメラで、可憐がまばたきしているシーンなんて、それだけで自分の心を打ちましたよ。まばたきひとつでノックアウト! ですよ、本当に(笑)  で、スタッフが出した答え……それは、「作画こそがアニメの根本である」ということじゃないでしょうかね。  あまりにも平凡すぎる(言い換えると記号的すぎる)キャラと、誰にでも考え付きそうな世界設定(いや、さすがにあのモビルスーツ? を考えた人は天才だと思いますが)で、ここまで生きたキャラを描けるのはアニメだけじゃないでしょうか? 小説では無理です。こんな馬鹿設定に典型的なキャラクター。確実に崩壊します。(同監督のゼロの使い魔原作とか……一巻しか読んでいませんがあんまり……)  漫画ではどうか? うーん。難しいところですが、圧倒的なセンスがあれば何とかなる……か? でも、相当厳しいんじゃないかなとは思います。特に心情の表現という点で(逆に、小説なら可能なんですけどね)。  まあつまり、アニメというジャンルをうまく活用したときは、小説の心情・背景描写と漫画の能動的な視覚アプローチとが同時に可能になるということなんですよ。そこに、さらに音楽と声を合わせればどうなるか。そりゃもうアニメというものが、すさまじいまでの情報量を詰め込んだ、それでいて全ての人に開かれた素晴らしいメディアになりえるということでもあるわけです。  自分がそれを最も強く感じたのはflclなんですが、このアニメも負けず劣らず……ではないでしょうか?  では、感動した演出の自分なりの解釈を。  剣術のシーンがありましたが、あれは本当に素晴らしいものだと思っています。そこが作画がすごくて、一番キャラが活き活きとしていた……というのもあるのですが、演出面でも考えて作られているな、と感じた場面でもあります。  使いまわし? と一瞬思うあのシーンのことです。 「気合だけで勝てるほど剣術は甘くない」  と言うじいさん。それに対して (ずっと、ずっと、空を飛ぶのが私たちの……夢だったんだから!)  という心の叫びとともに、じいさんに飛びかかり、勝つシーンですね。  ではなぜ、主人公はこのとき、じいさんに勝つことができたのか? じいさんがわざと負けたから、という理由ももちろんありますが、それが全てではありません。  その前の、脳天を叩かれた一撃。それとまったく同じものが飛んできたときに、主人公がそれを防いだからなんですよ。今まで勝てなかった相手、それを倒した要因のひとつは、今まで続いていたループを自分の手で断ち切ったから……ではないでしょうか。そして、あの演出にはそんな意味が込められてると思います。  そして、最後にじいさんを見るまで主人公は、わざと負けてくれたことに気づいてないんですよね。でも、それでもいいんじゃないかなと思います。全ての(個人レベルの)成功や勝利は、誰かの助けがなければありえないものだけれど、同じように自分の力がなければ起こりえないものだから、です。  だから、自分の力で掴み取った勝利……と思うのは全然不思議なことでもないかなと思うんですよ。大事なのは、それに気づくこと……つまり自分が船の上にいるのはおじいちゃんが許してくれたからなんだ、と主人公が気づくこと。これが、一番大事なことなんだと思います。  自分の意思と他人の意思……そのどちらも重要だというメッセージがわかりにくく含まれていることで、きっと、アニメを軽く流し見している人も、心のどこかでそれを感じ取ることができるんでしょうね。  本当に、素晴らしい作品だと思います。  さて、主人公の親父が軍のパイロットだったとか、だからじいさんは許したんだだとかそういう伏線が色々ちりばめられた第一回なんですが、第二回はパイロットたちをもっともっと可愛らしく描いてほしいですね。特に……可憐ですね。
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